弟夫婦
弟夫婦に男の子が授かった。
おめでとう!
弟も親父となる。
大人にならざるをえない。親にならざるをえなぃ。
子ができると女は母になる。
知り合いの女性たちもすぐ母になった。
しかし男はすぐに父になれない。
頭で理解して父親然としてくる。
へその緒が切られたときから男には身体的につながるものはなく自分以外の肉体の器を感じることができず人生を進む。
男の弱さや脆さはここにあるのではと思う。精神で人と結ばれてない気がするとすぐ不安になってしまう。
一方、女は子を生むことでもしくはその準備をすることで肉体から己以外の存在を感じることができる。
頭で感じるのと体で感じるのはえらい差がある。
だから子は見た目や性格は男に似ていたほうがよい気がする。
そんなことでも男は親になれる。
そして親は自分以上のわがままな存在がこの世にあることを知るのだ。
でもそれは自分の移し鏡。
子のふりみて我がふり直せになる。
あぁ生まれたばかりの赤子はきれいだった。