KMF06終宴

tactnet2006-11-22


ありがとうございました。劇団KMF公演は11月19日日曜日に無事に幕を閉じました。


当日は雨の下北沢、足元のお悪い中ご来場頂きありがとうございました。またご来場はいただけなかったものの温かいお言葉や応援いただいた方々も本当にありがとうございました。

その力でどうにか乗り切ることができました!

さて


まずは劇の拙い点、お見苦しい点が多々ございました事お詫び申し上げます。



劇の内容は『大直球で行こう!』


大真面目にいきたい。実はそればかり考えておりました。


自分を含めて出演のみんなの環境が結納や結婚や嫁さんの妊娠や子供の誕生や職場の環境であったり全員の状況が変わり始めていました。


いっそ劇をやめることのほうが早かったかもしれません。


今までの個人個人が各々で出し物をするイベントをやめて劇団としてやろうとみんなで決めたにも関わらず劇団の集まりは悪いし、本来の劇テーマであった近未来法廷ものの台本
を出しても反応悪いし


『あーこんなん辞めてやる〜』と正直思いました。
そんな折によこやんふぃふぃに好きにやればいいんじゃないですかと言われ、『じゃあホストやりたい!ちくしょ〜ホストの話でめちゃくちゃ軽薄なのにしてやる〜!』
と逆恨みみたいに思い立ってホスト関係の資料を見てみると表と裏で随分違うじゃんホスト!思ったより全然大変そうじゃん!

ずいぶんドロドロバタバタしているなぁ〜?それって本質はなんか俺たちみたいだ、俺たちとなんも変わらないと思ったのです。


そう思ったらみんなの顔が浮かびました。


そうか、今の自分らの立ち位置をそのまま劇にしようと。



いまさら自分を変えられない30代半ばの年齢感(タイガー・テディ)、責任が加わることを感じながらも実感のない年齢感20代後半(松浦)、社会との関わりの中でのアイデンティティ探しな年齢感20代前半(よこやん)


もうギミックなし!みんなのこれからをどうするかを含めて今の心情を吐露する内容にするぞぉ!向き合うお客様にも悩みが伝わり助けてもらいたい!


演者のみんなはなぜ毎年こんな企画を立ち上げてわざわざ貴重な時間を費やすのか?
なんのためにやっているのか?


だからホストクラブと言っているだけでキャラクターの本質は当人たちの等身大をなるべくイメージしました。



チームワークが良く同じ夢を見ている仲間ならばいいのでしょうがKMFはそうではありません。みんながみんないい加減であり良い加減なのです。いい意味で一本筋が通ってないのです。



だからそういう意味でも一度ベタに作りあげる作業をやらないとこの連中とは一生は付き合えないなと思いました。



色々言い合ってケンカしてやりあおう



そうしないとひと皮むけないなと



まずやったのはみんなの得意技を全部劇に入れてみました



松浦のコントや映像、よこやんのダンスやタイガーの熱いセリフ、もちろん三鷹の音楽



過去に評判の良かったものは盛り込もうとしました。はっきり言えばものすごい物わかりのいい脚本家です




でもその裏は意地悪です(笑)


各人は得意技をみんなの前でプレゼンしないといけないしね。みんなに披露して理解してもらわないといけないのです(みんなにとっては意外に初めての経験)



また練習を離れればイヤミなプレッシャーを各人に僕は与えつづけました



いやなヤツです



イヤなヤツと露骨に思われることもしました。



いま終わって思います


自分自身に皆を「指導してやろう!」という気持ちもあったものの最終的には色々勉強出来ました。



『みんなをまとめる』でなく『みんながまとまる』ことが大事だったようです。


そしてそのグルーヴが生まれた場に立ち会えた幸せを感じました。



これは勉強になったなぁ



本当にみんなが有機的に動き始めたら面白かったしグルーヴを止めれなかったです



「お客様に喜んでいただきたい」


その一点を考えて動くと変わるんだよなぁ



これからKMFを続けるか続けないかは分かりません。松浦始めみんなで考えるんでしょう


ただ劇団チックなまとまりは一緒にやって感じたけど、、、ないです(笑)


なぜならばリーダーがいないからなんです。
松浦もオーガナイザーではあるけどリーダーではないのです。また嫌がってるしねその役割を。


本当はリーダーを作ってわかりやすい仕組みのほうがいいのでしょう

でもKMFのいいとこは各々の自主性でした
自主性がグルーヴとなって最後面白かったのですから

だから私見としては松浦をオーガナイザーとして存在した上でみんなが好き勝手にやるスタイルがあってそうです
今までみたいなKMFの拡大版でしょうか?


あぁ長くなってしまいました



しかし自分は表舞台に立つ人間でないなぁとつくづく今回は思いました。声はでないし、見苦しいし、華がないし。。。。


でもでも
本当にみなさんに感謝感謝な劇団KMFでした


本当にありがとうございました



(とは言えまたやりたい気持ちもあってそしたら僕は物凄いブラックな作品を出したいです。不条理・アナーキーな話でやりたいです。だれか一緒にやってください。僕の代わりに表舞台にでてください。)


追記
えっと今回客演の3人にはいってもらってよかったです。客層がかわりますね!モデルの方も多くきていただきました。なんだかいろんな人たちが集まってそれはそれはおもしろい感じでした。

◆TeddyTaclyBill'S HP
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◆劇団KMF11月19日下北沢『ドン・ぺぺ・ザ・トッティ
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