個人的行革なんて

俺、なぜか地域自治会の会長である。
小さな自治会であるが住民の要望は大きい。
防災倉庫を作りたい、掲示板を設置したい、横断歩道を敷いてほしいなどなど課題山積み。
これら全部、市との交渉事。交渉ならまかせろといいたいが平日動かないといけないのはつらい。
昨日、車の購入や車庫証明の申請もあり、会社を休んだ。なのでついでに役所も行った。
地域振興課、緑地課、防災課、交通安全課とさっきの事柄をクリアする為には、各部署に必要書類を持って回らないといけないことが分かった。
分かっただけで時間は終わった。

自分の人生の選択肢として役所勤めはまるで考えてなかったが、正しい選択だった。
俺には向いていない。今日何もないこと、明日も変わらない1日を望むスタイルは俺には向いてない。イレギュラーな質問するとあたふたしちゃっうんだもん。なんか悪いことしてる気がする。

課は一つの庁舎になく点在している。
時間もないんで車でちゃっちゃっ回った。

役所を回ってる途中、交差点のガードレールにちょこんと座る子どもを見た。信号待ちでなく明らかに人待ちをしている風情だ。
よく見ると小学生になる我が甥っこだった。車を停めた。

何してる?
帰るところ。
お母さんは?
仕事。でももう帰ってくるんじゃない?
誰か待ってるんじゃないのか?
ううん。帰る。またね。

そそくさと行ってしまった。

こっちも時間がなくて気づいてあげれなかったがカギっ子なりの時間のつぶしかたなんだろう。学校が終わって親が仕事から帰るまでの一人ぼっちの家は確かに帰りたくない。
ガードレールに腰かけてただ街の風景に悲しく同化している彼。

小さな胸で色々考えてるのかもな、甥も。

さ、次世代の明るい未来の為に、ジジイは頑張りますか!
TedTak.au