テレビ編成マン

君は今日からテレビ局の編成マンだ。

人間関係をテレビ番組表に例えよう。

彼女がいるけどちょっと倦怠期のスズキさん。週に一回は彼女とお食事。水曜日のゴールデンタイムは彼女一社提供の枠をご用意。
日頃の深夜枠の編成の乱れも一社提供の水曜日レギュラー枠を持っていることで平均高視聴率をキープできています。

しかしながらレギュラー番組の視聴率も頭打ちなのは確か。ここらで当てたいところ。で今週金曜日の新番組、「男女六人恋物語」に賭けています。しかし編成マンとして2時間枠か超ロング12時間枠かでスポンサーと視聴率が多いに変わることを近頃憂慮しはじめました。
そこで台本が上手くかけているかを幹事であるプロデューサーに確認です。
「なに製薬会社一社だって。おい、なにやってるんだよ、金曜のこの枠は貴重なんだよ!そんなスポンサーじゃあダメだ。格安でいいから航空会社と商社の三社スポット入れろよ。でないと深夜枠のミニスカポリス、いきなりゴールデンに持ってくるぞ。」と合コンを潰してキャバクラ直行に予定変更しそうな勢いです。

そこに大スポンサーである彼女様から電話です。
「金曜空いてるかって?すまない。急な接待なんだよ。ごめんね。土日に温泉でも行こうか?え、金曜に声だけでも聞きたい!?わかった、電話する」

編成マン言葉に変換しましょう。

「金曜ですかぁ。すいません、そこは三社提供の恋愛バラエティが入ってまして、一社提供ですと土曜の旅番組なんかいかがです?えっ、番組内テロップでいいから金曜に告知したい!?分かりました。プロデューサーを説得いたします。」

なんとか切り抜けて、結局、金曜は特別編成で23時まで延長で愛バラエティを、2時まで歌謡番組、4時までお色気バラエティ、5時からB級グルメ、そしてやっと6時からお宝鑑定団〜飛行機編〜を放送できました。

翌朝、編成し忘れの放送事故で旅番組はぶっ飛び、テロップ入れも忘れて大変な窮地に立たされたスズキさん。
大スポンサー様にはせめて週明け、王道ながら月9恋愛路線での一社提供を貫くことで許してもらおうと思っています。
その前にお宝鑑定団の再放送がありそうな気がするスズキさんでした。たまには昼間の再放送で編成するのもいいか!と眠らないようユンケルを買いに行きました。

そんなスズキさんの彼女は実はもっとウワテ。土曜日は洋画劇場を編成してました。
街でナンパされた外人の男とのラヴロマンスを時に字幕入り、時に日本語吹き替えで仕込んでおりました。やっぱり土曜は洋画劇場!誰が旅番組見るかっつうの、独りアド街してろ、スズキ!
ということで以上。

《あぁ皆様の人生の編成具合はいかがですか?しょっちゅう恋愛ドラマを組んでも、しょっちゅうコントでも、しょっちゅうグルメ番組でも毎日じゃ疲れます。バランス良く編成してください。
なお高視聴率を狙いたいなら編成は私めに、ご相談ください。》
TedTak.au