パルプフィクション

火曜日ミッドナイトドライビンした。
第三京浜東名高速を愛車ティンキーウィンキーにて走ってみた。
ティンキとの二日ぶりの逢い引きだったので嬉しさひとしお。
相変わらず乗り心地は跳ね気味なのだが、轟音を上げての高速クルージングは最高に楽しかった。
スピードは120キロが限界なのだが体感はフェラーリ並。
また車らしく各々のパーツの機能ぶりが身体にスッと入ってきて一体感を強める。
ギアの切り代わりごとのエンジンフィーリング、ひとつひとつの車輪が地面を駆る様、時折回転するラジエーターファン。車が動くメカニズムを肌で知ることができる。
高速以外も山道、路地と走り抜けたが、いずれも最高だった。
運転する喜びを教えてくれる車だった。

街を走る。暗い道にポツンと看板が光る店があった。店前の路上にポルシェカレラが止まっていた。
すーっとカレラに導かれて愛車を止めてみた。

気づくとハンドルを握ってからタバコも吸わない自分に気づき、外に出てタバコをふかした。喉が乾いた。
何か飲みものでもと店に入ろうとして愕然とした。
そこは偶然にもエロ本屋だった。
入ろうとする俺と入れ違いに、男が袋を小脇に店を出た。男は颯爽とポルシェに乗り込むと爆音豪速で走り去っていった。おぅ、こりゃ映画パルプフィクションNSXで走り去るハーヴェイカイテルばりの格好良さだぜ。
ひとりその場に残されたトラボルタこと俺は劇中のドライブインでのダンス大会よろしく爪先立ちでステップを踏みながら店に入って行った。ユマサーマンを探して。
かっちり10分後。俺は小脇にユマを抱えないまま店を後にした。
しかし超熟女、レースクイーン、ナース、この世に色々な職業や楽しみがあることを改めて知った。

車に乗りこみ、エンジンをかける。
アイドリング安定!水温よし!
再スタート時のエンジンの安定性について気にしていただけに、この寄り道は大変有意義であった。

かでなれおんトリプルH。絶賛発売中」サミュエルLジャクソンの殺しの口上のように何度もつぶやきながら、夜の帳に車を進めた。

パルプフィクション・・・質の悪い印刷物
TedTak.au