犬死にせしもの

tactnet2003-12-17

今日、最高齢36のボクサーがまた敗れた。
東洋チャンピオンまでのぼりつめた男のここ数年は、屍を誰に拾わせることもなく、自らで死に場所をさがしているように見える。
明らかに格下のボクサーを相手に大苦戦をし、敗れる。
しかも年齢が一回りは年下の相手たち。アリスが歌うチャンピオンそのままの詩の世界が眼の前で展開している。
彼のファイトスタイルはとにかく攻め。相手に殴られてもきっちり左を返していく。殴られて返していく典型的な例として二度ダウンし、三度相手をダウンさせ勝ったことも過去にはあった。しかし今は三度殴られて一度返せればいいほうだ。
ただでさえ細い目は殴られるごとにみるみる間に膨れあがり、しまいには線みたいになってしまう。
なぜそこまでして戦うのかは分からない。しかし俺は彼が無様に負けるほどに勝つということの大事さや意味を教えられる。
何事も敗北してはならないのだ。勝ち続けなければならないのだ。それはなんていうことなくそして最大の敵。己自身にほかならない。結局は彼は自分と戦っている。その姿が人を感動させる。最高にカッコ悪く最高にカッコ良い。俺には到底まねできない。
負け続ける人たちに、俺も含めて、いまいちどがんばろう!
キープオン日常!明日の勝ちはそこにあり、そこからしか得れない。勝とう、自分に。
TedTak.au