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tactnet2004-09-21

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沖縄最北端(ヤンバル・・山原)返戸岬へ。岬では青ブダイ(通称いらぶちゃー)が目視できた。岬の食堂でお昼にソーキそばを食べたのちに、隣の奥という集落へ。今日、お世話になる命の洗濯ができる宿と評判の「海山木(みやぎ)」へ。カーナビも登録はでてこなく。。

1日わずか4組(前宿の本部町の海の家も一緒だけど)しか客をとらず、その日、その地で取れた山の幸、海の幸を星空下のテーブルにて食する。庭にできる木の実ももぎって食べることなんかもできる。何も考えずにただ時間の流れに身をゆだね。。。
と非常にいいことがマニアなガイドブックには書いてあった。

うろうろと道に迷いながらも14時に現地についてしまった。迷って行き過ぎてしまった橋をUターンしようとしたら宿があった。しかもこともあろうか夜にはきっと満点の星空の下のテーブルなんだろうなぁなアウトドアの古い木製テーブルではすでにいっぱいのおっさんたちが酒盛りをしているのが遠目で分かった。
こりゃちょっと昼からは、やばめだわと一旦とおり過ぎて、集落にポツンとある村の小さな小さな歴史館へ。民具を見ながら北の突端の土地の勉強をばする。
俺は意外に大学で庶民の生活や民具の勉強をしようと思ったこともあるくらい、庶民の歴史大好き男なので、結構はまった。
亜熱帯の集落だけに、農具も蔓をつかったものなんかも多く、ちょっと日本北部の集落とは違う。

15時には歴史館のめぐりも終わってしまい、しぶしぶ宿へ。
案の定、車を近づけた途端におっさんたちは全員立ち上がり、手招きをする。
「これは今そこでとれた鯉を洗いにしたさー」といきなりチェックイン?と同時に飲み会に入った。
宿の親父は超ヒッピー。でもこの集落の出身。まわりでのんでるおっさんたちもこの集落の人たち。
全然、言葉が分からず、困った。
夕方になってやっと宿泊者たちがきてくれて、言葉が正常化してきた。
のもつかのま、そのまま夕食へ。
うわさの星空下テーブルで、今日、しめた豚(宿に連泊したカップルはその現場を見させられたらしい)の耳や内臓と地元野菜の味噌いため。タロイモ煮物、もずく酢、いらぶちゃーの炭火焼、昼の鯉の洗い、五穀米、トン汁を食した。飯は最高に最高にうまかった。が親父のテンションは超高かった。
客がギターで歌を歌う。誰が客で誰が宿の人かわからない、大宴会だった。
夜も深まり、囲炉裏端に場所を移し、泡盛三昧。昼からのおっさんたちはねこけるものもある。
宿の親父がみんなで海ほたるをみにいこう!と裏の海に行った。
びっくりした。海の中に蛍がいっぱいいた!プランクトンが光っているのだが、本当に蛍みたいだった。
じゃぁ泳いでみようと親父が言い出し、うちの子供をはじめ宿泊客は夜中の海を泳ぐ。そしたらこれまたびっくり。手を掻く、足を打つ、泳ぐ全部の姿が光って見えるのだ!
すげーぜ海ほたる!
こうして泡盛と海ほたると満天の星空で、奥の夜は更けていくのであった。

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