キジンヘンジン

仮にその家族の名前をシオドメ家としよう。
シオドメ家はある日、突然、隣の家に引越してきた。
山崎努の若い頃にちょっとイジワルテイストを加えたようなダンナさん。
それに藤田朋子に陰気イジワルテイストを加えたような奥さん。
そして子供ふたり。
ダンナさんとはよく通勤途中に遭遇する。バスの中であったり、電車の中であったり、駅であったり。しかしいずれの時も、ワタシのほうが気づき、挨拶をするが、ほぼシカト。気づいていないようなそぶりをする。というか顔が無表情。

奥さんのほうは朝、玄関先で顔をあわせると顔を背けて足早に去っていってしまう。
つまり、声を聞いたことがない。しかも、なんとなく、避けられている。

そんなある朝、玄関先の駐車場で車に乗ろうとしていると、隣のシオドメ家の雨戸が開いた。
すがすがしい朝。
雨戸が開いた。ワタシと目があった奥さん。
「おはようございます」をワタシが言う間もなく、目があった途端「ギャー!」と悲鳴を上げられて、雨戸をピシャリと閉められた。

おい俺は化け物かぁあ?

なんて話をカミサンにしたところ、カミサンはもっとひどい仕打ちを受けていた。

スーパーでたまたま見かけて、「シオドメさん!」って声を掛けたら、やはり「ギャー!」とスーパーの中に響く声でやられたそうである×2回。
「びっくりさせないでください!」と逆に怒られたそうだ。

なんて話を、昨日、昔住んでいた家の前を車で通ったので思い出した。

シオドメさんが今もそこに住んでいるのかはしらない。

ギャーーー!

追伸
そんな身の回りのオカシナヒトを紹介してください。
そういうヒトの情報を集めてネタを作ってみます。

TACT/moBILLe+.
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