モテモテヘアカタログ350の終わり

テディタクリービルっす。みなさんの応援で気分はすっかり電車男です。でもこの話もう終わりっす。



「短髪のソフトリーゼントって感じなんだけどどう?」と義弟。

ありがとう。春らしいね!と俺。

でも内心まゆげカットへのカウントダウンが始まっていて期待と不安が入り混じって正直生きた心地がせず髪型も見れない俺。

がんばれ俺!もうひとりの俺が心の音頭をとる。

ま・ゆ・げ!
切るぞ!
ま・ゆ・げ!
切って!
かっとばせ〜
ま・ゆ・げ!
カットだぜ〜
ま・ゆ・げ!
ドンドンドンドンパフパフパフ〜

もうギャルの声は聞こえない。

ヤザワ、俺流です。女、シカトです!
ソフトリーゼントで気分は永ちゃんです。


あっ!肝心なこと聞いてない!

(小声)ちなみにまゆげは智くんなん?

「違うよさっきシャンプーした女の子だよ。」


ウゲー!それ想定の範囲外!女性すか!

その子がきてしまった。
さっき髪を洗う時は大人びて

お湯加減いかがですか〜?
ちょっとだけ熱いかなぁ。

なんて玄人コメントを残した俺が、、なんとしたことだ。うわぁ恥ずかしい〜


決めないと。決めナイト!

「なんかまぶたのもやもやしてる毛とってもらいたいんす。でもGLAYは勘弁かな〜」

快進の一発、主張とギャグを織り交ぜたミラクルショットを放った俺。





「はい。色は入れませんから」





えっ、え〜!
ウゲー

天然?
このオナゴ天然かぁ!?

色じゃねぇよ、バンドだよバンド〜!

愛知万博より前にエキスポった奴らだよ!
元祖エキスポッターだっちゅうの!
ハウエバー歌うぞ!つうか俺の最大の機転を無にすんな!
ビジュアル系の細いまゆげにすんなよっつうことだよ!

わずかコンマ何秒で沸点に達した俺様キング。

「それとあんまり細くしたりいじったりはしなくていいです」

って俺、敗北宣言じゃんね〜。それと〜ってなんだよ〜!言い忘れた主張になってる。


もうまゆげどころじゃない。どうとでもしやがれ〜

それじゃ始めます〜

顔が近づいてくる

まずい近い。近いよ。
おいおいお〜い
チュー?

反射で目つぶる。

再度目あけたら
目前に顔あった。
目開けたら激近に鼻見えた。

また目つぶった。以降10分くらいその子のスーハーという吐息がずうっと俺の顔をくすぐった。でもちょいサイクー。

そんなで見たあがりはなにか間延びした顔だった。

ヤンキー?



帰りの車、かみさんにしばらく言わなかった。

運転してんのに会話のリアクションは必ずかみさんの顔を見て話した。

なのに奴はまーったく気づかなかった。

「なんかいつもと違がわない?」

若奥さんが自慢の黒髪を薄く栗毛にしたような本人大冒険、まわりノーチェックなのほほんコメントを俺も言ってみた。

「う〜ん
わかんない」

早いよ答え


フロントガラス越しに500メートル先の信号を見ながら積年の思いをつぶやいた


「俺まゆげ切ったんだ」


高気圧の関係で今日は真夏のようだ。
日差しが俺の目を射抜く。
まゆげカットでまぶたに日除けのない俺には眩しすぎる。

今年はほんの少し早く夏を感じそうだ。
そんなことを思う午後だった。





「そういわれればそうねぇ」とマイワイフ。

人生そんなもん。

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